産業革命遺産「九州・山口関連地域」、世界文化遺産推薦候補決定!

 8月27日、内閣官房が所管する「稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議」が開催され、福岡県等8県11市が世界遺産登録を目指す、「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」をユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産推薦候補に選定されました。 

 なお、ユネスコへの世界文化遺産の推薦は、各国1年に1件であるため、今後、国において、文化審議会で推薦候補に選定された「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」との一本化調整が行われることになります。

 また、本遺産のタイトルは、2009(平成21)年1月に「九州・山口の近代化産業遺産群」としてユネスコの世界暫定一覧表に記載されましたが、岩手県や静岡県の製鉄所遺跡も含めた遺産の性格をより明確にするため、「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」とされています。 

 今後、正式タイトルは、日本国として正式に推薦書がユネスコへ提出される2014(平成26)年2月1日までに決定される予定です。

 今回、ユネスコの世界文化遺産推薦候補に選定された「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」は、下記の通り8地域28資産で構成されています(※印は現在の稼働資産を示す)。

 ★萩地域(山口県):萩反射炉、惠美須ヶ鼻造船所跡、萩城下町、大板山たたら製鉄遺跡、松下村塾。 ★集成館地域(鹿児島県):旧集成館、寺山炭窯跡、関吉の疎水溝。 ★佐賀地域(佐賀県):三重津海軍所跡。 ★伊豆の国地域(静岡県):韮山反射炉。 ★釜石地域(岩手県):※橋野高炉跡及び関連遺跡。 ★長崎地域(長崎県):小菅修船場跡、※長崎造船所第三船渠、長崎造船所旧木型場、※長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン、長崎造船所占勝閣、高島炭鉱、端島炭坑、旧グラバー住宅。 ★三池地域(福岡県、熊本県):三池炭鉱宮原坑、三池炭鉱万田坑、三池炭鉱専用鉄道敷跡、※三池港、三角西(旧)港。 ★八幡地域(福岡県):八幡製鐵所旧本事務所、※八幡製鐵所修繕工場、八幡製鐵所旧鍛冶工場、※八幡製鐵所遠賀川水源地ポンプ室。

 今後のスケジュールは、①国による「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の一本化調整・・・9月中旬(見込み)、②関係省庁連絡会議による推薦案件決定・・・9月20日頃まで(見込み)、③推薦書暫定版のユネスコへの提出・・・9月30日締切、④推薦書正式版のユネスコへの提出・・・・・翌年2月1日締切、となっています。

 日本の近代化を支えた「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」のユネスコ世界文化遺産登録に向け、本県挙げて取り組んでいきたいと思います。 

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